ライカ APO MACRO ELMARIT-R(アポ マクロ エルマリート) 100mm f/2.8は、ライカR用のレンズであるがマウントアダプターを利用してライカM240で使うことができる。ライカM240のライブビュー機能、または電子ビューファインダーを利用して距離計連動しないこのレンズを使うことができる。
APO MACRO ELMARITを略して、AME(あめ)という愛称でも呼ばれる。まさに、飴のようにとろけるような美しいボケを楽しむことができる。しかもピントが合った面はナイフのように鋭い解像感が得られる。35mmカメラのマクロレンズの中では最強のマクロレンズであると筆者は思う。
LEICA APO MACRO ELMARIT-R 100mm f/2.8
マウント: ライカ Rマウント (マウントアダプターを利用してMマウントのカメラで利用可能)
レンズ: EDガラス3枚を含む6群8枚。最短撮影距離0.45m。
焦点距離: 100mm
絞り: f2.8~f22
フォーカス: マニュアルフォーカス
フィルターサイズ: E60
重量: 760g
性能: APOレンズのため、倍率色収差はほぼ皆無。
ライカ製品コード: 11210(3カム、ロム無し)/11352(ロム付き、1999年発売)
同じレンズ構成で、前期(11210)はROM無し、後期(11352)はライカRカメラ用のROM付きとなっている。ライカM240で利用する場合はROM有り/無しは全く撮影に影響しない。
ライカ アポ マクロ エルマリートR 100mm f/2.8(略してAMEと呼ぶ)は、既にディスコン(製造販売終了)となっているため、ライカショップでは購入することができない。AMEは、中古ショップやヤフオク、eBayなどのネットオークションで入手することができる。ただ、人気レンズとなっているので、ヤフオクではなかなか出品されない(筆者は昨年暮れからウォッチしているが1~2ヶ月に一度程度の頻度で出品がある)。
オークションでの落札価格は、ライカM240が発売される以前は10万円前後であったが、M240の発売以降は落札価格相場が値上がりしている。現在13万円~50万円程度(クローズアップレンズELPRO、専用三脚座、外箱付き)となっている。なお、三脚座については、ライカ純正のRレンズMマウントアダプター(ライカ商品番号14642)を購入するとマウントアダプターに接続できる三脚座が付いているため、AME用の三脚座は購入しなくても良い。
LEICA M240とAPO MACRO ELMARIT-R 100mm f/2.8(マウントアダプターを利用)。ライカ Leica 純正マウントアダプター14642 [M用 R アダプター マウントアダプター レンズ側:ライカR ボディ側:ライカM]を使って、M240にレンズを付ける。この純正マウントアダプターには取付・取り外し可能な三脚座が付いている。
RレンズMマウントアダプター(14642)を利用すると、LEICA M240のレンズ設定画面でRレンズを選択できる。
LEICA 純正のRレンズMマウントアダプター 14642の付属品一式。
Mマウントアダプター14642には6ビットコードが付いていて、M240で利用するとRレンズの設定を行うことができる。付属の三脚座は、付属の六角レンチを用いて簡単に取付、取り外しを行うことができる。三脚座を付けていても撮影時に全く邪魔にならないので、APO MACRO ELMARIT-R 100mmレンズには三脚座は付けっぱなしにしている。こちら純正Rマウントアダプターは、2014年3月現在品薄状態となっている。
LEICA AME用クローズアップレンズ ELPRO 16545 (レンズフード12528付き)
ELPRO 16545とレンズフード12528を切り離す(E60ねじ込みでつながっている)。
ELPRO 16545のレンズキャップ(レンズ側)を外す。写真中央の細くなっている側(上)をAMEレンズ側に取り付ける。E60ねじ込みになっているので、AMEのフィルターねじにねじ込んで取り付ける。
ライカM240にAMEとELPRO 16545を付ける。
LEICA APO MACRO ELMARIT-R 100mm 作例(画像をクリックするとオリジナルサイズの画像を表示)
撮影データ:ISO200、絞りf2.8、シャッター速度1/12秒、露出補正-0.3、三脚使用。
人形師・岡馬勲氏作の日本人形を撮影。ピントが合った箇所は髪の毛の一本一本が見事に描写されており、またボケ味も美しい。
LEICA APO MACRO ELMARIT-R 100mm 作例2(画像をクリックするとオリジナルサイズの画像を表示)
撮影データ:ISO200、絞りf2.8、シャッター速度1/180秒
LEICA APO MACRO ELMARIT-R 100mm f/2.8に純正クローズアップレンズELPRO (16545)を付けて等倍撮影。金属製の茶漉しを撮影してみた。ピントが合った箇所は細部まで解像感高く描写され、前ぼけ、後ぼけも美しい。
LEICA APO MACRO ELMARIT-R 100mm 遠方撮影 作例3(画像をクリックするとオリジナル画像を表示)
撮影データ:ISO200、絞りf5.6と1/2、シャッター速度1/750秒
LEICA APO MACRO ELMARIT-R 100mm f/2.8は近接撮影だけでなく、遠方を撮影してもその解像感が半端ないほどに凄い。オリジナル画像を拡大表示(上記画像をクリックでオリジナル画像を表示)すると、遠方の(8km弱遠くの)東京スカイツリーの細部や、撮影地から80km以上離れた筑波山に立つ鉄塔まで描写されている。
LEICA APO MACRO ELMARIT-R 100mm 室内撮影 作例4(画像をクリックするとオリジナル画像を表示)
撮影データ:ISO500、絞りf2.8、シャッター速度1/90秒 手持ち撮影
LEICA Tの発表会にて、ライカTのボディ削り出し前のアルミブロックと削り出し後のアルミボディ。室内手持ちでもこれだけシャープに撮影可能。拡大表示してみると、カミソリのように鋭く解像していることがわかる。ライカ100周年の100の文字のプリンタインクの滲みや、アルミブロックの左エッジ手前上部に付いている小さなほこりの繊維まではっきりと分かる。それでいて、被写体後方のライカ店員の白い手袋がとろけるように美しくぼけている。まさに、ライカ APO マクロ エルマリート R 90mm f/2.8レンズは神レンズであると言える。
関連記事: アポレンズとは (用語解説)
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