ライカM240、電子ビューファインダーEVF2、NOCTILUX 50mm f/0.95
ライカM240を見て美しいと思わない人はいないだろう。ライカM240の外装は底蓋天井部分を含めて全体が金属でできている、真鍮製である。手に持つと、ずしりと重く感じる金属の固まり感がたまらない。ライカM240には、ブラックタイプとクロームタイプの2種類の色が存在する。ブラックタイプは真鍮製の金属に黒い塗装が行われており、使い続けることにより塗装がはげて中から真鍮が見えてくる。ブラックタイプとシルバータイプではM240の中古市場を見ると、買取価格が高いブラックタイプが人気である。日本製の多くのデジタルカメラはプラスチック製であったり、高級一眼でさえマグネシウム合金でできている。プラスチック製のデジカメは、塗装がはげると中から灰色などのプラスチックが見えてくるが、ライカM240は違う。使い続けて塗装がはげると、中から真鍮が現れる。それは使い込むほどに味わいがでる、美しさが生まれる。
ライカM240は、ゴージャスで美しいだけでは無い。以外と小さいのだ。フルサイズ撮像子を備えたニコンやキヤノンの高級一眼レフは大きい。そして重い。ニコンD4、キヤノン1DXは、1.3~1.5キログラムの重さがある。つまり、大きくて重い。人間で言うと、デブであり、巨漢である。ニコンのサブ上位機種Dfは765グラム、キヤノンEOS 5D Mark IIIは950gとやや軽量でありながらライカM240と比べると圧倒的に体積がある。ライカ240はずしりとした金属製の固まり感がありながら意外と小さい、そして、重さは680グラムしかない。人間で言うと、アスリートのように筋肉質の身体である。この小ささが、撮影しても相手に威圧感を与えることななく、撮影者の身体と一体感を持って美しい写真を作りだすのである。
ライカM240と同等の一般的なフルサイズ一眼レフの体積が大きいのはミラーボックス構造によるものである。ニコンD4、キヤノン1DXなどのフルサイズ一眼レフはカメラの構造上ミラーボックスがありレンズから撮像素子までの距離が長い。それが一眼レフが大きくなる理由である。ミラーボックスを持たないライカM240は体積が小さいというデザイン上の優位があるだけでなく、レンズ面と撮像素子までの距離が短いことにより、特に広角レンズでは圧倒的な高画質を実現できるメリットもある。
デザインは消費者にとって重要なものだ。そしてその点で、ライカM240は他のデジカメ製品を圧倒している。
ライカM240はその名前が示す通り、有効画素数は2400万画素である。ライカM240の撮像素子は、カメラマンが今後数年間利用を続けても時代遅れにならない十分な性能を持つものとなっている。ライカ製のレンジファインダーデジタルカメラはモデルチェンジまでの期間が長い。ライカM240の前機種であるライカM9は2009年9月10日に発売され(発売当時、世界最小のフルサイズデジタルカメラを謳っていた)、そのマイナーチェンジ版であるM9-Pが2011年6月30日に発売された。そしてライカM240が2013年3月20日に発売となった。ライカのレンジファインダーデジカメは、モデルチェンジ間隔が約2年~4年となっていることが分かる。
ライカM240は今現在、フルサイズ一眼カメラとして最先端の性能を誇るものとなっており、今後2~3年間は、モデルチェンジで型落ちになることもなく、時代の最先端に君臨し続けるはずだ。ライカM240は、レンジファインダーデジタルカメラの覇者だ。
ライカM240は、ライカMマウントのライカレンズを使う。ライカ社は1914年に誕生した「ウル・ライカ」を皮切りに、成功に満ちたライカの歴史が始まり、今年2014年に創立100周年を迎える。ライカの創業初期に作られたレンズを初め、戦前、戦後のレンズも含めて、(一部マウントアダプターを使って)過去から現代までのライカレンズを使うことができる。
近年、ミラーレス一眼というジャンルのカメラが大人気であるが、ライカは100年も前から、ミラーレスカメラを作っていた。いわば、ミラーレス一眼カメラの歴史の大部分がライカの歴史である。100年前のレンズを今も使える、戦前にライカレンズのガラスを通して見た世界を今、ライカM240を通して見ることができる。今購入したライカレンズは、きっと100年後にも人々に愛され続けるに違いない。
ライカM240は、ライカのレンジファインダーカメラ史上初めて電子ビューファインダー(ライブビュー撮影)に対応した。この電子ビューファインダーEVF2が素晴らしく便利で高性能である。電子ビューファインダーEVF2を使うと、暗い場面でも、または明るい場面でも正確にピント合わせを行うことができる。また、ライカレンズだけでなく、マウントアダプターを使って他社製のレンズを利用することもできる。ライカM240は、レンジファインダーカメラであり、レンズマウント面と、撮像素子までの距離が非常に短いものとなっている。そのため、マウントアダプターを通じて他社製レンズを利用できるのである。例えば、ニコンレンズをライカM240に使って写真撮影を行える。しかし、逆にライカMのレンズをニコンカメラに利用することはできない。ライカM240さえあれば、あなたが所有する他社製レンズ資産も決して無駄にならない。
一見したところ、ライカM240の価格は高いと感じられるかもしれない。だが、フルサイズ、高感度、高い有効画素数、広いダイナミックレンジ、ハイエンド機能がこの小さなボディに収められていることを考えれば、この価格は納得できるものである。ライカM240は、ライカ社がこれまで100年の間に作ってきたカメラ、デジタルカメラ製品の中で、最も先進的なデジタルカメラだ。
ライカM240は、ライカ社の歴史的カメラ、デジタルカメラ製品のように、芸術的写真家、プロのカメラマンによる利用を想定したものとなっている。ライカM240にライカレンズを使って写した写真は、立体的で、空気感を写すことができる。ライカにしか撮れない写真を撮影できる。表現したい写真を確実に撮影することができる。まさに、プロのカメラマン、プロの芸術家カメラマンのためのマストバイアイテムといえる。
日本製のデジタルカメラは、毎年のようにモデルチェンジが行われる。つまり、日本製デジタルカメラを購入すると、1年後にはほとんど価値の無い型落ち品になってしまうのだ。ライカにはそのような罠はない。ライカM240には、今カメラマンが欲しい機能が全て搭載されており、今購入すれば数年は買い換える心配をする必要は無い。
世界中のデジタルカメラ市場を見渡しても、ライカM240と競合する製品は見当たらない。ニコン、キヤノン、ソニーそしてその他のデジカメメーカーは毎年新型デジタルカメラを発表しているが、それらは革新的とは言えないものばかりだ。創造性に欠けているだけでなく、デザインもぱっとしない。
そしてライカには、他のカメラメーカーが何百年かけても決して追いつくことができない「伝統」という魅力を持っている。ライカは100年も前の1914年から、常に革新的なカメラを創り続けてきた。数十年前のライカカメラでさえ、今もなお、多くの人の心を惹きつける魅力を持っている。この100年の伝統は決して他のメーカーには真似できない。そして、伝統の中にも常に革新を求め続けるのがライカである。ライカ社は、デジタルカメラ市場で、他のメーカーとの競合を心配する必要がない。
ライカM240は、ライカ100年の歴史で唯一、動画を撮影できるレンジファインダーカメラである。ライカM240さえあれば、静止画だけでなく、動画も撮影できる。
ライカM240は両手の中にすっぽりと収まる小さなカメラでありながら、ずしりとくる金属製の重さがある。小さいので、旅にも気軽に持って行けるだけでなく、自宅で手にとってその美しいボディを眺めているだけで幸せな気持ちになれる。この幸せな気持ちはいくらお金を積んでも他では決して得られない。ライカM240のオーナーだけが味わうことができる喜びなのだ。
ライカM240のオーナーになれば、季節の移り変わりや自然の美しさが、きっと、もっと美しく目に映るようになることだろう。ライカで写真を撮影すれば、この世はなんと美しい世界なのだと気づくことができるだろう。
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