レンズ沼の意味を解説 ライカ 写真用語辞典

レンズ沼とは?

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レンズ沼(れんずぬま、英語: lens swamp / lens numa)とは、(ライカなどの)レンジファインダーカメラ、一眼レフ、ミラーレス一眼などの交換レンズを次々に購入してしまう趣味を言う。


標準レンズ沼の一例。単焦点 標準系レンズだけで5本揃っている。左から順に、ニコン AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G、ライカ NOCTILUX-M 50 mm f/0.95 ASPHシュナイダー スーパーアンギュロン PC-TS 50mm f/2.8、キヤノン EF 50mm f/1.4 USM、キヤノン New FD 50mm f/1.8。

底なしか、蜃気楼か。レンズ沼の進む道

レンズ沼の症状

初めて購入するレンズは、標準系(最近ではズーム、昔は単焦点)が多い、レンズ沼にはまると、次のように症状が進んでいくとされる。

  1. 解像(単焦点、f2.8系高級ズーム)
  2. ボケ
  3. レンズの味(収差[歪曲収差、球面収差、コマ収差、非点収差、…]、周辺減光、後ボケ、前ボケ)
  4. レンズタイプ(広角、望遠、超広角、中望遠、超望遠、巨砲)
  5. 特殊レンズ(f1.2以上の明るいレンズ、魚眼レンズ、ティルト・シフトレンズ、マクロレンズ、ソフトレンズ、ミラー)
  6. オールドレンズ
  7. マウントアダプターで他メーカーのレンズを使う
  8. レンズ改造

新しいレンズを購入する自分を納得させる言い訳

やはり、レンズを変えるだけで違う!トリミング無しに、今までとは全く違う新しい写真が撮影できる。この喜びを味わおう。

レンズは資産である。デジカメのボディはすぐに価値が下がるが、レンズは何十年経っても使える、熟成されて「レンズの味」がでてくる。レンズは子供や孫の代まで使える。50年使えるとなると、1年あたり、1ヶ月当たりの価格は安いものである。もし、金欠になったら売ればいい。

この「レンズの味」が素晴らしいのだ。

このレンズでしか撮れない世界がある。

人生一度限り、この時間は二度と訪れない。今見ている瞬間を今切り取らなければ二度と見ることができない、この瞬間を新しいレンズで撮影するのだ。想い出を永遠に残そう。

まだ自分がこの世に生まれていない頃に作られたオールドレンズ、第二次世界大戦以前の時代を写したこのレンズ、50年以上昔の人が覗いた同じガラスを、今自分が覗いている。そして今の時代を撮影する。なんてファンタジー。

若い頃に憧れたレンズ、当時は欲しくてもとても手が届かなかった高価なレンズ。それは初恋に似ている。募る想いと叶わぬ恋。今の自分なら購入できる、今の経済力で購入できる、大人買いだって出来る。憧れのレンズを購入するということは、好きで好きで大好きだったけど一度も付き合うことがなかった、初恋の相手と結婚できるようなもの。幸せを感じながら、自分自身の成長を喜ぶ。

妄想する

毎日のように、インターネットサイトやカタログでレンズ情報を見る。photohito.comやflickrサイトでレンズ作例を探して眺める。そのレンズを自分で所有し、どんな写真を撮影するか、日々妄想する。

眺める

防湿庫の中に並べられた何本もの(上級者は何十本、何百本もの)、レンズを眺めるだけで心が満たされる。平和な気持ちになれる。

時々、防湿庫からレンズと理出してボディに装着し、ファインダー越しにレンズを楽しむ。

無限地獄

あと3本買ったらやめよう。そう自分自身に言い聞かせながら、残り1本になった時点でふりだしに戻る。いつまで経っても、後3本買ったらやめようと思いながら。それは、無限地獄か、はたまた、無限「天国」か。この気持ち良さは「天国」に違いない。

レンズ沼の転機

子供が産まれた。子供のために、最高の写真を撮影しよう。コンパクトカメラよりもやっぱり一眼レフ。

子供の運動会。望遠レンズを使って子供の勇姿を記録する。

新しいボディが発売された。特に、新しいメーカーのボディを購入することにより、新たなる沼の物語が始まる。

車、鉄道、フィギュア、動画撮影など写真を撮影する趣味にはまった。

中古カメラショップを訪れた、山のようなレンズが手頃な値段で購入できる。とりあえず一本買ってみよう。

レンズ沼にはまらない方法

自分の基準レンズを決めよう

筆者は、初めて一眼レフを購入して10年間は50mmレンズ一本で撮影していた。50mmレンズは一般的に標準レンズと呼ばれる。被写体に近づいて撮影すれば広角レンズやマクロレンズ風に撮影することができ、少しだけ離れて絞り値を開放付近で撮影すればぼけ味を活かした望遠レンズらしい使い方もできる。良い写真を撮影するために必要な条件は何か?それは、1.ピント、2.構図(フレーミングや被写体)、3.タイミングである。自分で決めた基準レンズを使い続ければ、レンズの画角感が身につく。被写体や風景を一目見ただけで、どのような範囲を撮影できるが直感的に分かるようになる。そして、構図センスやタイミングのコツも分かるようになり撮影テクニックが上達する。

その基準レンズで、まずは10000枚撮影しよう

その基準レンズで10000枚撮影しよう。今の時代、一眼カメラやライカMでさえ(フイルムカメラでなく)デジタルカメラなのでプリント代やフィルム代などのコストをかけることなく、何枚でも撮影することができる。多くの撮影を続けるうちに、そのレンズだけでは撮影できない場面に遭遇することになるだろう。もう少し広い範囲を撮りたいなら広角レンズへ、もう少し遠くの被写体を大きく撮影したいなら望遠レンズへ、もう少し近づきたいならマクロレンズへと一歩だけ進む(まずは1本購入する)。そして、そのレンズを使いこなせるようになるまで活用することにより新しいレンズの画角感や性能を自然と身につけることができるだろう。レンズを1本ずつ、活用しながら増やして行くことはレンズ沼とは言わない。必要なレンズを1本ずつ購入し、そしてそのレンズを使いこなすことができればレンズ沼にはまることなく、レンズを最大限活用することができる。

レンズ沼から抜け出す方法

レンズ沼とは、写真・カメラを愛する人々の誰もがかかる可能性のある精神疾患の一種である。重度になると、本人のみならず、家族の経済状態にまで悪影響を及ぼす可能性もある。レンズ沼を抜け出すための確立した治療方法は存在しないが次のようないくつかの治療法が伝えられている。

クレジットカードを解約する

クレジットカードがあれば、簡単に新しい交換レンズを衝動買いできる。特に、夜23時過ぎにインターネットサイト上でレンズ情報や、レンズの価格チェックを行っていると、無性にレンズが欲しくなってしまう。アマゾンやヨドバシカメラでは、『あと**時間**分以内に購入すると**日までにお届けします。』というカウントダウンメッセージを見ていると、つい購入してしまいそうになる。

商品説明ページに『店頭販売もしております関係上、ご注文メールを送信いただいた時点で、すでに完売や予約済みになっている場合がございます。予めご承知おきください。』と表示されているページでは、もし売り切れになっていたらあきらめようと、購入ボタンを押してしまうこともある。そんな衝動買いを防ぐためには、クレジットカードを解約することが一番である。

一番気に入っているレンズをヤフオクで売る

レンズ沼から本気で抜け出したいなら、一番気に入っているレンズから、ヤフオクやeBayで売ろう。1本、そして、また1本とレンズが売れて行き、レンズが一本も無くなった時に、初めてレンズ沼を抜け出すことができる。しかし、筆者は、レンズ沼を抜け出した人間に、まだ一度も出会ったことが無い。

実需で使うレンズはレンタルを活用する

子供の運動会の一日しか使わない望遠ズームレンズなど、実需で短期のみ利用したいレンズはレンタルを活用しよう。最近は、ネット上で、またリアル店舗でも安価に手軽にレンタルできる。実際に使ってみて、本当に本当にそのレンズを欲しくなったら、購入しよう。

カメラ屋さんへ行かない、ヤフオクやeBayを見ない

ネット上で購入もできる現行新品レンズはどこのお店でも購入できるが、中古レンズ屋さんにならぶ中古レンズは全て1点ものである。出会った瞬間に欲しくなって、その場で買わなければ翌日には売り切れて二度と手に入らないかも知れない。衝動的な一点物レンズ購入を防ぐためには、カメラ屋さんに行かないことが一番である。

ヤフオクやeBayなどのオークションサイトも危険だ。リアルのカメラ屋でなかなか見かけないレアなレンズが時々出てくる。オークションサイトのウォッチリストから全てのレンズを削除して、見ないことが一番である。

ライカレンズの名称リスト 各レンズの作例

ライカレンズは、レンズの明るさ別に次の名称が付けられている。作例を見ながら好みのレンズを探そう。

名称読み方説明作例
NOCTILUX ノクティルックス F0.95~F1.0レンズの名称 Leica Noctilux-M 50mm ASPH 作例
SUMMILUX ズミルックス F1.4レンズの名称 Leica Summilux-M 21mm ASPH 作例
Leica Summilux-M 24mm ASPH 作例
Leica Summilux-M 35mm 作例
Leica Summilux-M 35mm ASPH 作例
Leica APO-Summicron-M 35mm ASPH
Leica Summilux-M 50mm 作例
Leica Summilux-M 75mm 作例
SUMMICRON ズミクロン F2.0レンズの名称 Leica Summicron-M 35mm 作例
Leica Summicron-M 50mm 作例
Leica APO-Summicron-M 50mm ASPH 作例
Leica Summicron-M 90mm 作例
SUMMARIT ズマリット F1.5~F2.5レンズの名称 Leica Summarit-M 35mm 作例
Leica Summarit-M 50mm 作例
Leica Summarit-M 75mm 作例
Leica Summarit-M 90mm 作例
ELMARIT エルマリート F2.8レンズの名称 Leica Elmarit-M 21mm 作例
Leica Elmarit-M 28mm 作例
Leica Elmarit-M 90mm 作例
ELMAR エルマー F3.4~レンズの名称 Leica Super-Elmar-M 18mm ASPH 作例
Leica Super-Elmar-M 21mm ASPH 作例
Leica Elmar-M 24mm ASPH 作例
Leica Macro-Elmar-M 90mm 作例
Leica Tele-Elmar-M 135mm 作例

レンズ沼を楽しもう

人生一度限り、今この瞬間は二度と訪れない。レンズ沼にはまってもいいじゃないか。今日一日を、精一杯楽しもう。現在の一瞬はこの上なく素晴らしい一瞬である。

関連記事: 防湿庫, 周辺減光, サジタルコマフレア, NOCTILUX, SUMMILUX, SUMMICRON, SUMMARIT, ELMARIT, ELMAR, ASPH
関連リンク: ライカカメラ AG 現行レンズリスト(公式サイト), NIKON 現行 レンズリスト(公式サイト), CANON 現行 レンズリスト(公式サイト)

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