妻に内緒でライカを購入する方法【ライカ購入ガイド】

2019/1/1更新

妻に内緒でライカを購入する方法

SUMMICRON 50mm 1st（1960年代製）レンズを付けたライカM10-D（2018年12月購入）。見た目は正に古いカメラだ。

このページを見ているあなたはきっと妻に内緒でライカを購入したいと思っていることだろう。なぜ内緒で購入したいかって？それは恐らく、そんな高いカメラなんていらない、もったいない、買ったら絶対に許さないと言われているか。またはカメラなんてiPhoneで十分と思われているかも知れない。またはすでにカメラ沼、レンズ沼にはまっていて、新型ライカM10-Dを購入したいけど買ったら怒られるだろうなーと思っているのかも。

筆者は2018年12月暮れに妻に内緒でライカM10-Dを購入した。M10-Dのレビュー記事はライカM10-D レビューコンテンツをご覧いただくとして、本ページでは筆者が妻に内緒でライカM10-Dを購入した経緯をメモとしてここに記録する。

妻に内緒でライカを購入するためのハードルと解決策

妻に内緒でライカを購入するためには様々なハードルが存在する、そのハードルを一つずつ越えることにより最後にゴールにたどり着くことができる。では、順にそのハードルを越える方法を検証していこう。

妻に内緒でライカを購入する方法：購入資金をどうするか

ライカM10-Dの国内定価は100万円(税別)、税込み定価は108万円(税込)である。量販店やネット購入する場合も約100万円の資金が必要となる。妻に内緒で使える100万円の現金を持っていれば全額現金で購入すればクレジットカード明細や通帳に証拠を残さずにまずは購入することができる。または妻と別々の財布を持っていてクレジットカードや銀行口座も自分専用で使っているならクレジットカードで購入しても良いだろう。

一度に100万円の現金を用意できない場合はマップカメラやカメラにキタムラでは48回～60回払いまで手数料無料キャンペーンを行っていることが度々ある。例えば、実売価格102万6000円として手数料無料の48回払いなら毎月の支払いは約21,000円/月、60回払いなら約17,000円/月。この程度の金額であればライカを購入したいと思うあなたなら負担少なく購入できるだろう。なお、ライカM10-Dはカメラ本体のみで約100万円であり、ライカ純正のMマウントレンズを購入しようとするとレンズの種類にもよるがレンズ1本で30万円～150万円の費用が必要となる。まずはボディのみ購入してレンズは中古、またはサードパーティーのコシナZMレンズやフォクトレンダーVMレンズを購入するならレンズ1本10万円以下で購入することもできる。

筆者は今回クレジットカードでLeica M10-Dを購入した。クレジットカードも銀行口座も財布もすべて自分で管理している。

妻に内緒でライカを購入する方法：通販で購入するなら自宅以外の場所(会社宛等)に送付する

ライカM10-Dが入っているボックス
ライカM10-Dは銀色の大きな箱に入っている。

通販でライカM10-Dを購入すると上記の銀色の箱がさらに大きな段ボールの箱に入って届けられる。マップカメラやカメラのキタムラなどのカメラ屋さんから自宅に大きな段ボールが届いたとすると、妻は思うだろう、カメラ屋さんから大きな荷物が届いたよ？何を購入したの？いくらだったの？と。こんなに大きな箱が自宅に届けられたらカメラを購入したことがすぐに妻にばれてしまう。

会社宛ての送付が難しいなら郵便局留め、またはヤマト運輸の営業所留めなどでも良いだろう。とにかく、自宅に直接大きな荷物が届かないようにしよう。郵便局留めも難しいなら妻が外出中の時間に届けてもらおう。

筆者が実際に行った方法は、カメラ本体LEICA M10-Dに加えて、レンズ、カメラケース、VISOFLEXのすべてを通販で購入したが配送先に勤務先を指定した。オフィスで段ボールを開封してカメラだけを自宅に持ち帰り、カメラが入っていたボックスや付属品、マニュアル類は現在もなお会社に置きっぱなしにしている。

将来ライカの売却を考えている方なら箱は捨てずに保管していた方が売却価格上有利になる。売却予定は無い、箱は捨てる方針だという方は処分しても良いだろう。オフィスの自分用のスペースが確保できるなら会社に置きっぱなしでも良いが（上司に何か言われたらちゃんと言い訳を用意しておこう）。もし箱が不要なら、捨てるのでなくメルカリなどのフリマサイトで販売すると空箱だけで数千円～1万円程度で売ることができる。

妻に内緒でライカを購入する方法：自宅でどこに保管するか

ライカを購入する程のカメラマニアならきっと防湿庫の1台2台は所有していることだろう。妻がカメラへの関心が薄ければ防湿庫の中でレトロな風貌のM10-Dが1台増えたとしてもすぐに気づかれることはないだろう。

もし防湿庫が自宅になければ、勤務先会社の引き出しの中に保管するのもありだ。会社の休み時間にライカを見ながら一人でニヤニヤするのも楽しい。オフィスにライカを保管しておけばライカの側で毎日8時間以上過ごすことができるし、休み時間に会社近くを散歩しながら撮影を楽しむこともできる。

妻に内緒でライカを購入する方法：買い増しなら同じ色のライカを購入する

ライカのレンジファインダーカメラには定番カラーでブラックタイプとシルバータイプの2種類がある（サファリカラーやホワイトカラーなどの限定品も存在する）。ライカMシリーズは50年以上昔に発売されたM3から見た目はあまり変わっていない。

LEICA M3
ライカM3（1960年代製）、筆者撮影。天板の上には露出計を乗せているが露出計を取り外すと現代のライカM10-DやM240などのレンジファインダーカメラとほぼ形は同じだ。

もし、ライカの所有台数がまだ少ないうちは同じ色のライカを購入すると世代は変わっても形がほぼ同じなのでカメラが変わったことにほぼ気づかれないだろう。上級者なら、シルバー、黒のライカの両方をそれぞれ好みに応じて買いそろえて行けば2台が3台になっても、防湿庫の中で新しいカメラが増えたとはすぐに気づかれないだろう。

妻に内緒でライカを購入する方法：高価カメラを購入したと思われないために

カメラが妻に見られたとしても古い中古のカメラを使っているように思わせる。

ライカは高価なカメラであることをもし妻が知っていたとしたら、ライカのレンジファインダーカメラの中でもM10-Dは一番のおすすめ機種である。なぜなら、LEICA M10-Dはぱっと見た目、LEICA M240やM10などに見られるカメラ前面の赤丸の目立つライカロゴが付いていない、全体がつや消し地味で目立たない黒のステルスタイプのライカカメラだからだ。そしてM10-Dにはフィルムカメラのようにシャッター巻き上げレバーのようなサムレストが付いており背面液晶画面も無いので見た目は古いフィルムカメラのように見える。もし、SUMMICRON 50mm 1stなどのオールドレンズを付けていたら見た目は古い昔のカメラのように見えるだろう。天板のライカと筆記体でかかれたロゴもオールドライカのように見えるのでカメラを見つかってしまっても中古の古いカメラを購入したと言えばまさか100万円もするカメラとは思ないだろう。

M10-D 実写写真、SUMMICRON 50mm/f2
カメラ：LEICA M10-D、レンズ：Summicron 50mm/f2 first(1960年代製造のオールドレンズ)。モノクロ写真として現像。

実際、筆者もSUMMICRON 50mm 1st（1960年代製）レンズを付けたライカM10-Dで息子を撮影したところ、「パパ古いカメラ使っているね」と言われた。次に娘をM10-Dで撮影したところ「何それ？古いね。1980年頃のカメラ？」と言われた。「いや、もっと古いよ、1960年代のだよ、50年前のカメラだよ」と伝えたところ「カッコイイね、古いの意外と好きだよ」と言われた（M10-Dは数日前に購入した最新ライカであるが見た目はレトロカメラなのだ）。ライカは50年以上昔のオールドレンズでも状態が良ければ普通に良く写る。オールドレンズでライカを使う、これがまた楽しいのだ。