防湿庫とは、湿度を一定に保つことで、カメラやレンズなどの大切な品物をカビから守ったり、湿度による変質を防ぐための保管用キャビネットのことである。カメラやレンズだけでなく、フィルムやCD/DVDメディア、写真、宝石、時計などの保管にも有効である。
防湿庫 東洋リビング ED-140CDB(右) / オートクリーンドライ ED-82CDA(左)
防湿庫の一番のメリットは湿気を防ぐことによりカビの発生を防ぐことある。日本には梅雨がある。また密閉性の高いマンションや、特に新築直後のマンションでは室内の湿度が50%を超えることがあり、高湿度によりレンズやカメラにカビが生えてしまったり、レンズにくもりや円形くもり(レンズ表面に小さな有機物が付着して、その周りに小さくカビが広がった状態)が発生する可能性がある。
レンズやカメラに一度発生したカビは、完全には除去できなかったり、除去しても、再度カビが生えやすかったり、レンズにくもりが発生したままになることもある。
そこで登場するのが防湿庫である。庫内の湿度を適度に保つことによりレンズやカメラに対するカビの発生を防いでくれる。
レンズ類をカビから守るには、湿度40%程度が良いとされる。レンズやカメラには駆動部があり、あまりに湿度が低すぎる場合(30%以下)、潤滑油類が乾燥してしまい駆動に影響が発生する可能性もある。
防湿庫なら、湿度だけでなく、室内のチリや細かいほこりからも、カメラやレンズを守ることができる。筆者は、カメラを入れた防湿庫を寝室に保管している。寝室内には布団類の小さなほこりが舞うため、カメラを棚にいれたまま保管していたらレンズやカメラにほこりが付着してしまう可能性もあるが、防湿庫内で保管することによりカメラ・レンズ・メディアから半導体・プリント基板・電子部品まで、湿気・ホコリを完全シャットアウトできる。
東洋リビングの防湿庫は、扉を鍵でロックできるので、高価な機器類の盗難防止にも有効だ。
防湿庫 東洋リビング ED-140CDB レビュー。筆者は、ライカM240を購入する以前から、東洋リビングの小型防湿庫 オートクリーンドライ ED-82CDA (内容量:74L)を保有していた。防湿庫内には、ニコン D4、ニコン大三元ズームレンズ、他、コンパクトカメラ数点、キヤノン標準レンズ1本を入れていた。防湿庫に入らないその他レンズ類はボックス型の防湿ケースに入れて保管していた。
今回、ライカM240を購入するに当たり、追加でレンズ類が増える可能性もあり、中型の防湿庫 東洋リビング ED-140CDB (内容量:139L)を買い増しした。もし、ライカMtype240を購入した君が、防湿庫を持っていないなら今すぐ防湿庫を購入しよう。
上記写真、右側のED-140CDBは上下に2つの扉が付いているが、両方の扉を開けて庫内を見ると、上と下の仕切り板に多数の穴が開いて上下の庫内空間が繋がっている。庫内の除湿装置は、下の扉の上部のみにあり、その除湿装置で除湿機能が働くと、上部のボックス内も除湿されるという仕組みである。
本ページは、ステマではありません。筆者が5年間オートクリーンドライを利用した結果のメリットをお伝えするものである。
光照射で対流型光触媒が24時間作用するため、脱臭・抗菌・防カビ・(庫内空気)浄化機能あり。旧機種では、光照射が人体に有害な紫外線ライトを利用していたようであるが、今回購入した最新機種では、青色LED採用のため人体にも安全、と取り扱い説明書にかかれている。
東洋リビングの防湿庫は、ドアに鍵がついており、家族(特に子供)や泥棒が勝手にドアを開けて中身を触ることも防ぐことができる。筆者は、以前撮りためていたリバーサルフィルムマウント数百枚を防湿庫内に保管していたが、息子(幼児)がドアを開けて、フィルムマウントをケースから取り出してバラバラにしてしまい困ってしまったことがある。現在では、しっかりと防湿庫をロックすることにより、そのような心配も無い。
省エネ設計で、電気代は1日1円以下とのこと。コンセントをつなげっぱなし(湿度に応じて自動的に防湿機能がON/OFFする)でも、電気代は月間30円以下である。年間360円以下の維持費でレンズをカビから守れるのは安いものである。
コンセントをつなげるだけで、あとはメンテナンスフリー。冷蔵庫を開け閉めするようなマグネット式のドアを開けて中に保管したい製品を出し入れするだけ。メンテナンスは必要無し。庫内湿度が分かる液晶センサーがついてるのでこの電池が切れたら入れ直すだけ。ただし、筆者が購入した1台目のオートクリーンドライは、4年半で湿度計が壊れて表示されなくなった。本体は5年保証だが、湿度計は3年保証とのことで湿度計のみを買い直した(楽天で2240円だった)。
除湿機能が動作中も、全く音はしない無音設計。ただし、光触媒を機能させるための青色LEDが庫内で光るが就寝中もまったく気にならない程度の明るさである。
庫内の奥にマグネットで付けるタイプの自動点灯・消灯式のLED庫内灯が付属する。暗い部屋でのカメラ・レンズの出し入れ時にも冷蔵庫の庫内灯のように明るく照らしてくれるのは便利だ。
カメラ、レンズを保管するために最適な湿度設定値は30%~50%とされる(東洋リビング 防湿庫のマニュアルより)。カメラやレンズには可動部(動く部分)があり、それらにはグリース(潤滑剤の一種で、油よりも粘度が高く流動性が無いため常温では半固体または半流動性を呈する)が使われており、極端に湿度が低い場合そのグリースが乾燥により蒸発してしまい動作に影響を与えてしまう可能性があるためだ。湿度設定を30%~50%に設定していれば、グリスの蒸発の恐れも少なく、防湿庫の一番の利用目的であるカビの発生の防止になる。
筆者が所有する東洋リビング オートクリーンドライは、庫内の湿度設定つまみを一番低い状態にすると庫内湿度が35%程度に保たれるが、少しつまみを戻して、湿度40%ぐらいになるよう調整している。梅雨の時期など、室内の湿度が高い時期に防湿庫の扉を開けると、すぐに庫内湿度が50%以上に上昇するが、防湿庫の扉を閉めてしばらく(数時間経過)すると、設定湿度の40%程度に落ち着く。
そうそう、東洋リビングの防湿庫には、庫内の湿度を表示するデジタル湿度計が付いているため、安心だ。
電気式の防湿庫で価格は安いものは3~4万円程度で購入できる。脱臭・抗菌・防カビ・浄化性能がたったの3~4万円で購入できるのはお得と言える。
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関連リンク: 東洋リビング 防湿庫 オートクリーンドライ (公式サイト)
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