M10-D with SUMMICRON 50mm f2 first
ライカM10-Dには購入する価値があると考える10の理由を解説する。その前に、ライカにするか他社の一眼レフにするか他社のミラーレス一眼にするかを迷っている方はライカM240には購入する価値があると考える10の理由もご覧いただきたい。一眼レフではなくなぜライカを購入するかが書かれている。
LEICA M240 + SUMMILUX 35mm f1.4(左)、LEICA M10-D + SUMMICRON 50mm f2(右)
LEICA M240 + SUMMILUX 35mm f1.4(左)、LEICA M10-D + SUMMICRON 50mm f2(右)
ライカM10-Dの一番の特徴が、デジカメなのに背面液晶画面が存在しないことだ。上記写真の右がM10-D、左は同じライカのM240だ。M10-Dの背面には液晶画面の代わりに円形のダイヤルが付いている。さらに良く見るとシャッター巻き上げレバーのようなものも付いている。M10-Dを一目見ただけではこれがデジカメであることは気づかないだろう。
M10-DとM240を前から見ると普通の「レトロなカメラ」に見える。ニコン、オリンパス、富士フイルムなど国内のカメラメーカー各社はレトロな風貌のデジタルカメラを発売しているがそのどれもが背面を見ると液晶画面がついており一目でデジカメであることが分かる。しかしM10-Dには液晶画面が無い。 デジカメを使って写真撮影を行う時、皆さんは背面液晶をどのように活用しているだろう。おそらく、撮影する⇒液晶画面で撮影した写真を確認する、または背面液晶でライブビューを行いながら撮影するなどで使っているだろう。改めて言うがM10-Dはデジカメなのに背面液晶画面が存在しないのだ。ライカM10-Dは、デジカメから背面液晶を無くすことにより次のようなメリットが生まれた。
ライカMシリーズはレンジファインダーカメラのため、ニコンやキヤノンなどの一眼レフとは機構が異なりそもそもシャッター音は小さい、M10-Dではそんなライカのレンジファインダーデジカメの中で一番シャッター音が小さいというメリットがある。スナップ写真を撮る際に、パシュンッ、という小さな音で撮影できるので被写体に驚かれることなく自然な姿を撮影できる。ライカ史上最高のスナップカメラといえるだろう。
デジカメはイメージセンサーのサイズにより大きく次の3つに分けられる。一般的な35mmフィルムと同じ24mm x 36mmのイメージセンサーのサイズをフルサイズデジカメ、またはフルフレームサイズデジカメと言う。フルサイズよりも少し小さい約23 x 15mm程度(メーカーにより若干サイズが異なる)のイメージセンサー規格をAPS-Cサイズと言いミラーレス一眼カメラなど小型カメラで使われる。さらにそれよりも小さいコンパクトデジカメやスマホなどで使われるセンサーサイズの3種類のイメージセンサーデジカメが存在する(厳密には、フルサイズよりも大きい中判サイズや、APS-Cよりも少し小さいフォーサーズ規格というサイズも存在する)。
イメージセンサーサイズが大きいほどより多くの光を集めることができ一般的に高画質の写真を撮影できる。ニコン、キヤノン、ソニーなどの各社はフルサイズデジカメを販売しているがその中でもライカMシリーズのレンジファインダーデジカメはカメラボディのサイズもレンズのサイズも小型である。
フルサイズカメラ比較。NIKON D4 + 24-70mm/f2.8(左)、M10-D + Summilux 35mm/f1.4(右)
NIKONのプロフェッショナル向けのフルサイズデジカメNIKON D4(写真 左)と比べるとLEICA M10-D(写真 右)を比べるとM10-Dの圧倒的な小ささがよく分かる。NIKON D4はボディの重さが1340gもある(バッテリー、メモリカードを含む)。LEICA M10-Dのボディの重さはわずか660g(バッテリーを含む)しかなくNIKON D4の約半分の重さだ。
NIKON D4のボディサイズは w約160 × h156.5 × d90.5 mmくらい、LEICA M10-Dのボディサイズは w約139 × h80 × d37.9mmであり、単純計算の体積(W x H x D)比でLEICA M10-DはNIKON D4の1/5の大きさである。
さらに同じスペック35mm/f1.4の単焦点レンズを比較すると、NIKONレンズAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gは約83mm(最大径)× 89.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)、重さ600gであるのと比べてLEICAレンズ Summilux 35mm/f1.4は約56mm(最大径)x 46mm(長さ)、重さ320gとLEICAレンズはNIKONレンズと比べて重さが1/2、体積が1/4である。
上記の通り、重さも体積も、同じフルサイズセンサー一眼レフと比べると圧倒的にLEICAは小さい。
M10-D + Summilux 35mm/f1.4(左)、APS-Cサイズセンサーデジカメ CANON EOS Kiss M(左)
もしあなたがライカM3などのフィルムライカが好きならば、M10-Dを本当に美しいカメラと思うことだろう。M10-Dは最新のテクノロジーが詰め込まれたカメラなのにシャッター巻き上げレバーのようなデザインになっており、レバーを手前に引くとサムレストになりカメラをホールディングしやすくなるという機能性も兼ね備えている。
ライカM240やライカM10にも外付けアクセサリとしてアクセサリーシューに付けるサムレストが存在したが、アクセサリーシューに固定式のサムレストを付けてしまうとビューファインダーやストロボなどのアクセサリーを使用できなくなるというデメリットや、サムレストが固定式で後面に出っ張っているのでカメラバッグに入りづらいというデメリットがあった。
M10-Dならサムレストがアクセサリーシューを占有してしまうこともなく、またカメラバッグに入れる際にはサムレストを格納することによりバッグへの収まりも良くなるというメリットもありつつ、一番のメリットは見た目がフィルムカメラ風でカッコイイという一番のメリットがある。
ライカM240やライカM10で露出補正を行うにはカメラ全面右上にあるボタンを押しながらサムホイールを回すという少々使い勝手が悪い操作が必要であった。また現在の露出補正値を見るにはファインダー内をのぞいてシャッタースピードと交互に表示される-0.3などの数字を確認する必要があった。
ライカで撮影を行う際に逆光などの光の状況や、または被写体の状況や絵作りのイメージによって露出補正を多用するという方、またはたまに露出補正を行うけどつい設定したままで忘れてしまうという方にはM10-Dがおすすめだ。
M10-Dなら、背面のダイヤルですぐに露出補正値を変更できるとともに(そう、電源を切っていても設定変更できる)、人目見ただけで露出補正値を確認できるのだ。
M10-DをWi-Fi設定すればお手持ちのスマホを直接M10-Dに接続して設定変更したり、またはスマホでライブビュー撮影することも、撮影した写真をスマホに転送することも簡単高速に行える。SNS時代の今、ライカで撮影した写真をその場でスマホに転送してインスタグラムやフェイスブックにアップロードすることや、撮影した相手にLINEで送ることもできる。
M10-Dは、外観はライカM3のようにレトロなフィルムカメラ風ではあるがボディーの中には最新のテクノロジーが詰め込まれている。ライカM240以前のライカデジカメを使っている方にはまさに購入すべきライカと言えるだろう。
ライカM10-Dは写真を撮る楽しさがハンパない。
ニコンやキヤノン、またはソニーの最新式の一眼レフやミラーレスカメラを使うとシャッターボタンを押すだけできれいな写真を撮影することができる。露出やフォーカスだって自動に設定されるし、手ぶれだって補正してくれる。被写体が小さければ望遠ズームすれば良いし、もっと広い範囲を撮影するには広角ズームすればいい。シャッターボタンを押すだけで1秒間に10枚撮影して、ハードディスクの中に何千枚の溜まった写真を見返す機会って何回くらいあるだろうか?それって、ほんとうに写真撮影を楽しんでいるかな?写真を撮影するのでなく、たんなるシャッターボタンを押すだけ、写真を撮影するのでなく、カメラに使われているだけではないだろうか。
写真を撮影する楽しさってなんだろう?
M10-Dにはオートフォーカスも無ければ、手ぶれ補正もない。背面液晶を使ってライブビュー撮影もできない。M10-Dで写真を撮影するには、ビューファインダーというのぞき窓から世界を見て、写したい被写体に向けて手でピントを合わせて、明るさや場面に応じて露出補正を行い、絞り値とシャッタースピードなどのバランスを考えながら、そっとシャッターボタンを押すということ。
「シャッターボタンを押す」という行為だけでなく、「撮影される写真を想像しながら」「設定を自分で変更して」「シャッターボタンを押す」その一連の行為を楽しむことができるのがライカM10-Dなのだ。
今から20年以上昔のフィルムカメラ時代を思い出して欲しい。一枚一枚の写真を大切に撮影していなかっただろうか。ほとんど後で見ることもない失敗写真を量産する国産メーカーの一眼カメラでなく、一枚一枚の「写真を撮る」楽しみを感じられるのがライカM10-Dなのである。
ニコンやキヤノンの最新一眼レフやミラーレスカメラで撮影すると画面全体均一に、隅までくっきりと写る。しかし味気ない。ライカレンズで撮影した写真には透明感や立体感があり空気感まで撮影することができる。それがライカでありライカレンズなのだ。美しい写真が撮影できるから撮影するのも楽しくなる。
年齢も40代を超えると少し老眼が入ったり近視が強くなったりする。目の前であなたが見ている世界は本当に現実の世界なのであろうか?毎日毎日同じ生活を続け昨日見たことは今日の昼ご飯に何を食べたかまで忘れてしまうことさえある。
そんな時、目の前で見たものをライカM10-Dで撮影してみよう。M10-Dで撮影した写真を見ると、今まで自分が見てきた世界よりも、自分の記憶の映像よりも世界は遙かに美しいことに気づくだろう。ライカM10-Dのオーナーになれば、季節の移り変わりや自然の美しさが、きっと、もっと美しく目に映るようになることだろう。
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