ライカ Q2 実機写真(筆者撮影)
ライカQ2には購入する価値があると考える10の理由を解説する。ライカにするか国産カメラにするか、M型ライカにするかライカQ2にするか迷っている方に最後にポンっと背中を一押しできること祈りながらこの記事を書いている。
ライカQ2はライカ製品である。ライカQ2はキヤノン製でもSONY製でもNIKON製でも無くライカ製である。ライカQ2の中身はPanasonic製品であるという人も居るがライカQ2のセンサーはPanasonicが製造したものかも知れないがたとえセンサーがパナソニック製であったとしてもライカ品質基準によりチューニングされたライカの製品なのである。
ライカQ2の実写画像を見てみたが出てきた写真は正にライカである。日本製のデジカメで撮影した写真とは出てくる写真が全く異なる。ライカQ2で撮影すると、ライカでしか撮影できない味のある写真を撮影することができる。
ライカQ2は単なるライカ製品であるだけでは無い。ライカQ2はライカらしい写真を撮影できることができる真のライカ製品であることは大きな魅力であり、ライカQ2購入する一番の理由である。
カメラはレンズが命である。ライカQ2には、LEICA Summilux(ズミルクス)28mm f/1.7という単焦点レンズが付いている。国産デジカメやスマホでもライカレンズが使われている製品が存在するがそれらレンズとは全くことなる。ライカQ2で使われているレンズは単焦点レンズであり、f/1.7という非常に明るいレンズであり、ライカによりSummilux(ズミルクス)と命名されている。Summilux(ズミルクス、またはズミルックス)である。ズルミクスではなくズミルクスなので読み方を間違えてはいけない。ライカレンズはレンズの明るさにより名前が付けられており、そのうちSummiluxとはf/1.4〜f2未満の明るいレンズの総称である。ライカQ2で使われているレンズはf/1.7という明るいレンズのため次のような特徴がある。
ライカQ2はライカ製のSummiluxレンズが使われており、ライカのレンジファインダーで撮影したようなライカらしいぼけ味や、周辺減光まで楽しむことができる。
国産のデジカメではできるだけ周辺減光が少ない方が高級レンズとされる。ライカレンズはそのぼけ味と周辺減光が特徴である。ライカQ2で撮影すると、ライカらしいとろけるようなぼけ味や、写真中央にスポットライトが当たったように際立たせることができる周辺減光まで楽しめる。正にライカらしい写真を撮ることができるのである。
ここで言う明るいレンズとは、レンズの開放絞り値の数字が小さいレンズを言う。レンズの開放絞り値が明るいとはレンズを前面から見た際にレンズの口径が大きくより多くの光を集めてセンサーに届けることができる。また絞りを開いて(絞り値の数字を小さくして)撮影することによりフォーカスが合った箇所以外の背景や前景を大きくぼかすことができフォーカスが合った被写体を際立たせた写真を撮影できる。
一般的なスマホや国産のエントリーデジカメで撮影する場合ピンボケによる失敗を無くすために絞り値が絞られた(絞り値の数字が大きい)状態で撮影される。絞り阿智を絞って撮影するとピンボケは防ぎやすくなるが背景や前景のはっきりと写ってしまう。その場の光景全体を後で確認する記録写真として使うなら良いがポートレート写真のように被写体のみにフォーカスを当てて背景をぼかして撮影することは苦手である。
その点、ライカ Q2なら絞り優先撮影(自分で絞り値を決めて、それに合わせてシャッター速度やISO感度が自動設定される)ができるので絞りを開いて被写体のみにフォーカスを当てて撮影することも、絞りを絞って全体をパンフォーカス撮影することだって自在に行うことができる。
どんなに高性能なカメラボディであったとしてもレンズが普通なら取れる写真も普通である。わざわざ70万円を出して高価なカメラを購入する意味は無い。その点、ライカQ2にはライカ製のSummiluxレンズが使われておりライカらしい写真を撮影することができる。ライカレンジファインダーカメラと、レンジファインダー用のMマウントSummiluxレンズを購入することと比較すると、MマウントSummiluxレンズ一本を購入する程度の価格でライカQ2(ボディ付きレンズ)を購入することができる。ライカの写真を楽しみたい方なら、たった70万円だけでライカレンズもライカボディーも購入できるということなのだ。わずか70万円でSummiluxレンズ+カメラボディを手に入れることができ、Summiluxレンズで写真を撮影できるという魅力は大きい。
イメージセンサーサイズが大きいほどより多くの光を集めることができ一般的に高画質の写真を撮影できる。どんなに良いレンズが使われていたとしてもセンサー性能が低ければそのレンズの良さを活かすことができない。デジカメのセンサーサイズはその大きさにより次のように分類できる。
センサーサイズ名 | サイズ |
---|---|
フルサイズ | 36mm x 24mm |
APS-C | 約23mm x 約15mm |
フォーサーズ | 約17.3mm x 約13mm |
1型 | 約13.2mm x 約8.8mm |
プロ用デジカメなどの高級一眼レフ、高級ミラーレスカメラではフルサイズセンサーが使われている。フルサイズセンサーの大きさは36mm x 24mmであり、フィルムカメラと同じサイズである。
余談であるが、その昔映画フィルムの撮影サイズは18mm x 24mmのサイズであったが、その映画フィルムと同じフィルムを使い映画フィルムの2コマ分である36mm x 24mmで一枚の写真を撮影できるカメラを一番最初に開発したのがライカ社である。つまり、現代のカメラの基準を作ったのがライカなのである。
28mmレンズで28mmの画角の撮影ができることは当たり前と思うかも知れない。しかし、フルサイズセンサーよりも撮影範囲が狭いAPS-Cセンサーサイズで28mmレンズを使うとセンサーで撮影できる範囲は狭くなり、次式のようにレンズの焦点距離換算で約1.5倍の焦点距離を使ったと同等の効果を得られる。
28mm × 約1.5倍 = 約42mmフルサイズセンサーだから、28mmレンズで28mmレンズの画角を撮影でき、クロップ(フルサイズセンサーのうち、撮影範囲を小さく切り取る)ことにより35mm、50mm、75mmレンズの画角の撮影しても十分なセンサーサイズを使い高画質の写真を撮ることができる。
ちなみに、始めてカメラの購入を検討しようと考えている方にとってなぜクロップの種類が28mm、35mm、50mm、75mmの4種類なのだろうかと不思議に思う人も居るかも知れない。ライカQ2でクロップ撮影できる28mm、35mm、50mm、75mmの画角はライカの伝統的な単焦点レンズの画角であり、M型ライカを使ったことがある方、またはM型ライカと併用する方にとっても使い慣れた画角だからである。
筆者がM型ライカ(M10-D、M240)で良く使うレンズは50mm、35mmである。50mm、35mmは一般的に標準レンズと呼ばれ、特に50mmは人間の視野に近いと言われる。人が目の前で見た光景をライカQ2を使って50mm、または35mmで素早く切り取ることができる。特に35mmクロップを使う際は、ライカQ2のファインダーを見るとファインダー内に表示される28mmの画角のうち、撮影範囲である35mmの枠が白枠で表示され、撮影できる範囲の外側の範囲も見られることにより目の前の光景から撮影範囲を切り取るというレンジファインダーっぽい使い方ができるのである。35mmクロップ撮影を行っても3000万画素の高画素で撮影できるのはライカQ2がフルサイズセンサーという大きなサイズのセンサーが使われていること、そしてセンサーの画素数が4730万画素という高画素センサーが使われているためである。
28mmレンズはiPhone標準カメラの画角とほぼ同じであり室内撮影などの狭い空間での撮影でもより広い範囲を撮影できる使い勝手が良い画角である。いや、ライカQ2の画角がiPhoneの画角と同じなのではなく、iPhoneカメラの画角がライカの伝統的な広角レンズ28mmの画角を真似して作られたのである。
ライカQ2には手ぶれ補正機能が付いている。多少くらい場面でも明るいレンズ+手ぶれ補正機能+高感度性能を使って手ぶれ、被写体ブレの少ない写真を撮影できる。ライカQ2は4730万画素と高画素なのでちょっとした手ぶれが写真に写ってしまう。でも大丈夫、ライカQ2には手ぶれ補正機能があるので4730万画素の高画素を活かした高精細な写真を撮影できる。
ライカ M10-D、ライカ M10-P、ライカ M10、ライカ M240などのM型ライカ(ライカ レンジファインダーカメラ)を使うとレンジファインダーを使って十分に高速なマニュアルフォーカスを行うことができるがスナップ撮影時にたまにフォーカスが合わずにピンボケ写真になってしまうことがある。また、暗い場面や動くものはレンジファインダーカメラでマニュアルフォーカスしづらい。速写に強いライカ レンジファインダーで撮影した場合、多少のピンボケやブレがあってもそれはライカならではの味として認められることもある。しかし、ライカ Q2は高速オートフォーカス機能が付いているのでスナップ撮影時にもピンボケ確率を減らしてジャスピン写真を簡単に撮影できてしまうことは大きな魅力だ。
ライカ使いはその高額なカメラの性質上、経済的に余裕のある高年齢者の利用者が多い。少なくとも筆者の周りでライカを使って居るユーザーは50代以上が多いように思う。年齢が40歳を超えると多少の老眼が入ってきたりと視力が落ちてしまうのは仕方ないが多少視力が衰えたとしてもライカQ2のオートフォーカス機能を使えば狙った箇所にピタリとフォーカスを合わせることができる。ライカレンジファインダーを使っている方もライカQ2を使いたいと思える場面もあるだろう。筆者もライカM10-Dを使ってスナップ撮影を行うことがあるが、良い写真が撮れたと思って後で画像を見てみると残念なピンボケ写真になっている時にはライカQ2が欲しいと本気で思ってしまう。
せっかく良いタイミングを撮影したとしてもピンボケがひどければ作品にはならない、失敗写真になってしまう。M型ライカはマニュアルフォーカスのレンジファインダーカメラでありレンジファインダーではくっきりと綺麗に見えていてもフォーカスに失敗してピンボケ写真になってしまうこともたまにある。ライカQ2はオートフォーカスだから、原則ピンボケ写真にはならず、また絞りやシャッター速度や感度まで自動設定されるので構図を決めてシャッターを押すだけで失敗確率の少ない写真を撮ることができる。もちろん、AF機能を使わずにマニュアルフォーカスで撮影することもできるので初心者から熟練者まで、若者から(視力が落ちて来た)高齢の方でもライカらしい写真撮影(撮影スタイル+できあがった写真)を楽しむことができる。
ライカQ2は最短距離17cmまで近づいてマクロ撮影ができる。ライカ レンジファインダーは距離計を使ってフォーカスするという機構上、マクロ撮影が苦手である。現在販売しているMマウントレンズは最短距離0.7m、または1m程度までしか近づいて撮影できない。一部のマクロレンズやクローズアップレンズを使いながら外付け電子ビューファインダーを使えばM型ライカでマクロ撮影を行うこともできるが、ライカQはボディー+レンズ単体で最短17cmまでマクロ撮影できるメリットは大きい。お散歩撮影時に道ばたで見つけた小さな草花や、外食時のテーブルフォトだってライカQ2なら美しく撮影できる。ライカQで撮影した様々なマクロ写真を見てきたが(ライカQとライカQ2はレンズ構成は同じ)、その写真は正にライカである。マクロ撮影を行えるSummiluxレンズが付いているというだけでもライカQ2には購入する価値があると思う。なお、マクロ撮影時には開放絞り値はf2.8になる。
ライカQ2は、Summiluxレンズが付いている、フルサイズセンサーである、オートフォーカス・手ぶれ補正・マクロ撮影機能も付いて居る。もうこれだけで十分以上にお腹いっぱいになる程魅力的であったが、ライカQからライカQ2にバージョンアップすることによりQ2はさらに防塵防滴性能を手に入れた。ラーメンで言えば全ての具材をんせた全部のせにさらに、お好みトッピングを載せたようなそんな満足度満載のカメラなのである。
ライカQはもちろん、今までのライカ レンジファインダーカメラ(M型ライカ)、Mマウントレンズは防塵防滴機能が弱かった。高価なレンズでありながら防水ではないので万が一レンズが雨に濡れてしまった場合の修理代を考えると雨の日にカメラを持ち出すことは心理的抵抗が大きかった。ライカQ2なら大丈夫、ライカQ2は防塵防滴なので雨の日も風の日もライカQ2と共にお散歩できる、雨やほこりをそれほど気にすること無く撮影に集中できる。今まで撮影が難しかった雨の日にもライカで写真を楽しむことができるようになれば今まで以上に美しい写真を沢山撮ることができるだろう。
ライカQは防塵防滴だから、雨の日でなくても埃(ほこり)に強くなった。ライカQではレンズの隙間から混入した小さな埃がセンサーに付着した場合レンズ固定式のため自分でセンサー清掃できずライカ修理センターでセンサー清掃を行う必要があったがQ2なら大丈夫。レンズもボディも防塵防滴のためセンサーにゴミが付着することを心配する必要が無い。センサーにゴミが付着すると撮影写真はこのようになってしまう(ライカM10-Dにセンサーゴミが付着した際の写真とセンサー清掃方法)。
ライカQ2のセンサー有効画素数は4730万画素である。撮影写真のドット数は8368x5584ピクセルである。有効画素数が多いのでそれだけ高精細な画像を得られることができる。現在4730万画素は一般的に入手できるデジカメの中でも最も高画素な部類に入る。4730万画素であるという高画素であることのメリットとデメリットは次の通りである。
ライカQ2のレンズは28mmの単焦点レンズであるが撮影した写真の一部をクロップする(切り取る)ことにより擬似的に35mm、50mm、75mmレンズで撮影したかのような画角の写真を撮影できる。ライカQ2のセンサー画素数は4730万画素と高画素のため、35mmクロップで3000万画素、50mmクロップで1500万画素、75mmクロップでも700万画素での撮影ができる。一般的にウェブ上の画面やSNS上で共有されるだけなら75mmクロップの700万画素でも十分な画素数である。元々のセンサーサイズが4730万画素と高画素のためクロップ撮影でも十分な高画素写真を撮影できるのである。
ライカQ2はフルサイズセンサーだから、クロップ撮影してもセンサー利用サイズは大きい。画角28mmでフルサイズセンサー全体を使用するが、画角35mmにクロップしてもセンサー利用範囲はASP-Cセンサーよりも大きい、しかも3000万画素相当である。画角50mmにクロップするとセンサー利用範囲はAPS-Cセンサーサイズよりも若干狭くなるが、画素数は1500万画素であり、A4サイズに印刷したとしても十分以上に使える画素数である。
4730万画素と高画素になるデメリットは撮影画像が大きくなることである。ライカ M10-Dの画素数は約2400万画素でありRAW画像サイズは20MB〜30MB程度であったが、4730万画素となったQ2では50MB〜80MBの画像サイズとなる。高画素になり高精細な写真を撮影できることと引き換えに画像サイズが大きくなり、より多くのハードディスク容量、メモリ容量を使ってしまうことがデメリットである。しかし、一昔前に比べると大容量メモリも大容量ハードディスクも低価格になっており、またパソコンの性能も飛躍的に向上しているので4730万画素の大きな写真データでも処理や保管に困ることは少ないだろう。それ以上に高画素であることのメリットの方が大きい。
ライカQ2には手ぶれ補正機能が付いている。多少暗い場面でも明るいレンズ+手ぶれ補正機能+高感度性能を使って手ぶれ、被写体ブレの少ない写真を撮影できる。ライカQ2は4730万画素と高画素なのでちょっとした手ぶれが写真に写ってしまう。でも大丈夫、ライカQ2には手ぶれ補正機能があるので4730万画素の高画素を活かした高精細な写真を撮影できる。
ライカQ2の一つ前のバージョンであるライカQは、手ぶれ補正あり/無しを選ぶだけしかできなかったが、ライカQ2は、シャッタースピードが遅い時のみ手ぶれ補正を有効にできる設定が行えるようになった。
ライカQ2はスマホとの連動機能が高性能である。Wi-Fiを使って撮影データをスマホに転送したり、スマホからリモート操作でQ2での撮影を行うこともできる。スマホと連動させることにより外出先でも撮影した写真をすぐにSNSにアップロードすることもできる。
ライカQ2以前のライカカメラでも同様のWi-Fi連動機能があったが、ライカQ2はより消費電力が少ないBluetooth接続を選択できるようになった。Bluetooth接続を行うことにより、スマホとの連動による電池消費量が大幅削減されたのでスマホとの常時接続設定も可能になり、スマホと連動させた使い方の幅が大きく広がった。
ライカQ2は写真を撮る楽しさがハンパない。ライカカメラ全体に言えることであるがライカを使う人は皆、ライカで撮影することが楽しいと言う。筆者はライカのレンジファインダーライカ M10-D、ライカ M240を使っているが写真撮影がとにかく楽しい。ライカ以外にNIKON、CANON、SONY、PENTAX、OLYMPUSの一眼レフ、ミラーレスカメラも所有しているが国産メーカーのデジカメ、一眼レフ、ミラーレスを使うのとは全く異なる楽しさがライカにはある。
ニコンやキヤノン、またはソニーの最新式の一眼レフやミラーレスカメラを使うとシャッターボタンを押すだけできれいな写真を撮影することができる。露出やフォーカスだって自動に設定されるし、手ぶれだって補正してくれる。被写体が小さければ望遠ズームすれば良いし、もっと広い範囲を撮影するには広角ズームすればいい。シャッターボタンを押すだけで1秒間に10枚撮影して、ハードディスクの中に何千枚の溜まった写真を見返す機会って何回くらいあるだろうか?それって、ほんとうに写真撮影を楽しんでいるかな?写真を撮影するのでなく、たんなるシャッターボタンを押すだけ、写真を撮影するのでなく、カメラに使われているだけではないだろうか。
最新のデジカメ性能が搭載されながら広角Summiluxレンズで見た目の前の瞬間を写真として切り取ることができる。絞りやシャッター速度を自分で設定して自分の思い描く写真を撮影することができる。ふと見つけた足元の草花をマクロ撮影で記録することもできる。自分の思い通りの写真を撮影できる楽しみをQ2は叶えてくれる。
ライカQ2のレンズは28mm固定の単焦点レンズだ。しかし、クロップ撮影を行うことにより28mmの他に、35mm、50mm、75mmの画角で撮影を行うことができる。クロップ撮影を行う際もファインダー内は28mmの画角でファインダー内いっぱいに表示され、クロップした撮影範囲の画角の枠が四角い枠で表示される。つまり35mm、50mm、75mmで撮影する際は視野率100%以上になる。クロップ撮影切り替えは簡単で撮影時に親指位置にある小さなボタンを親指でクリックするだけで28mm⇒35mm⇒50mm⇒75mm⇒28mmと撮影画角が切り替わる。28mmの画角で表示されたファインダー内で四角いブライトフレーム枠が切り替わる見え方、これはM型ライカのレンジファインダーと同様の感覚である。つまり、見える全体範囲から撮影する範囲を切り取るという感覚だ。このレンジファインダー感覚の撮影が楽しい。ライカQ2は有効画素数4730万画素と高画素のため、35mmクロップしたとしてもjpgデータは3000万画素と十分な画素数である。またクロップ撮影した場合はjpgファイルはクロップ範囲のjpg画像サイズとなるがRAWデータを同時保存設定していた場合は28mm画角全体がRAW画像として保存される。
国産デジカメでクロップ撮影できるカメラも存在するが例えばニコンのプロ用一眼レフD3、D4、D5ではフルフレームフォーマット(ニコンFXフォーマット)と、APS-Cサイズフォーマット(ニコンDXフォーマット)の切り替えを行うことができるがDXフォーマットクロップを行う際はファインダー内は撮影範囲外はかなり暗く表示されてしまい撮影範囲のみが明るく表示されてしまいレンジファインダーのような撮影範囲を切り取るという感覚を感じることができない。ライカが作ったQ2は恐らくレンジファインダーを意識してM型ライカ同様のブライトフレームで撮影範囲を示すという方式になっているのだろう。
ライカQ2はクロップ機能によりその見え方以外に複数画角を撮影できるという楽しみがある。ライカQ2単体で28mm、35mm、50mm、75mmと4本分の単焦点レンズで撮影できる。M型ライカの場合4本のレンズとボディを使って撮影を行おうとするとまずは機材の重さ、カメラバッグサイズも大きくなってしまいそれだけのレンズを購入するにもとんでもない費用がかかってしまう。撮影時にレンズを交換するのにも手間がかかり4本のレンズを使って撮影するのは現実的ではない。ライカQ2ならボディ単体で複数画角を楽しめるので撮影重量は軽く、バッグも小さくて済み突然訪れたシャッターチャンスにも画角変更で対応できる。
ライカQ2は防塵防滴だから雨の日も撮影を楽しめる。テーブルフォトや草花撮影もマクロ機能で楽しめる。今までのM型ライカ以上に撮影機会が増えることは楽しい。
ライカQ2のボディは金属製でできており見た目はもちろん触った感覚も正にライカ(ここでいうライカとはM型ライカ)である。M型ライカを所有しているユーザーにとってはサブカメラとして、またライカを始めて使う方にも憧れのライカを手に入れることができる、ライカを持つ喜び、ライカを触る喜び、ライカで写真と撮る喜びを感じられるのがライカQ2だ。
日本製のデジタルカメラは、毎年のようにモデルチェンジが行われる。つまり、日本製デジタルカメラを購入すると、1年後にはほとんど価値の無い型落ち品になってしまうのだ。ライカにはそのような罠はない。ライカQ2には、今カメラマンが欲しい機能が全て搭載されており、今購入すれば数年は新機種が発売されないし買い換える心配をする必要も無い。
ニコンやキヤノンの最新一眼レフやミラーレスカメラで撮影すると画面全体均一に、隅までくっきりと写る。しかし味気ない。ライカレンズで撮影した写真には透明感や立体感があり空気感まで撮影することができる。それがライカでありライカレンズなのだ。美しい写真が撮影できるから撮影するのも楽しくなる。
年齢も40代を超えると少し老眼が入ったり近視が強くなったりする。目の前であなたが見ている世界は本当に現実の世界なのであろうか?毎日毎日同じ生活を続け昨日見たことは今日の昼ご飯に何を食べたかまで忘れてしまうことさえある。
そんな時、目の前で見たものをライカQ2で撮影してみよう。Q2で撮影した写真を見ると、今まで自分が見てきた世界よりも、自分の記憶の映像よりも世界は遙かに美しいことに気づくだろう。ライカQ2のオーナーになれば、季節の移り変わりや自然の美しさが、きっと、もっと美しく目に映るようになることだろう。
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