M10-D with SUMMICRON 50mm f2 first
M10-D、後ろ姿も美しい。
2018年11月10日にライカの新型レンジファインダーデジカメ M10-D が発売された。12月27日にM10-Dを入手。今後実機レビュー記事を追加する予定だ。ライカ M10-D レビュー コンテンツは次の通り。
2018年10月24日に、新型ライカM10-Dがライカカメラ社から発表された。本体カラーは、ブラッククローム仕上げのみで、2018年11月10日に発売された(2018/11/7 更新)。
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2018年10月24日に、LEICA M10-Dが発表された。M10-Dは、2018年夏にリリースされたM10-Pに似ておりブラック仕上げ、静かなシャッター2400万ピクセルのフルサイズセンサーを持つレンジファインダー型のミラーレスデジタルカメラだ。M10-Pはそれ以前のM10、M240と比較するとタッチ式の液晶画面で操作する方式が採用されたが、M10-Dはなんと、背面液晶ディスプレイを取り除きその代わりにボディ背面にはLEICA M3のISO設定ダイヤル風の大きな露出補正ダイヤルがついている。液晶画面が存在しないので、M10-Dのボディを使って撮影された写真を見たりカメラの設定変更することはできない。このM10-Dの発表アナウンスを見て、なんて変態カメラだろうと思ったのだがしかし。
M10-D1は液晶ディスプレイの代わりにWi-Fiでスマホに接続してiPhoneまたはAndroidのスマホアプリを通じて撮影した写真を見たり、ホワイトバランスやJPEG画質を変更したりできる。スマホアプリを通じて写真をスマホにダウンロードして編集したり、インスタグラムやフェイスブックへアップロードしたり、または編集したりLEICAカメラをアプリで遠隔操作することができる。
今までのライカデジカメと異なり、背面液晶がない!実に美しい姿だ。
背面液晶の代わりにライカフィルムカメラと同様の円形ダイヤルが存在する。
M10-Dの背面円形ダイヤルは、電源ON/OFF/Wi-Fi接続切り替え、および露出補正をアナログの機械式ダイヤルで操作する。M240やM10など、以前のライカデジカメでは露出補正をメニュー画面から設定を行うが、円形ダイヤルを使って露出補正できるので電源がオフの時も設定変更したり、設定を確認することができる。-0.3や-0.7など、ちょっとアンダー露出が好き、という方には嬉しい機能だ。
さらに変態なのがシャッターボタンのすぐ後ろにあるシャッターレバーのようなもの。M10-Dはデジカメのため、当然シャッター巻き上げ機能は不要だがこのレバーのようなものはサムレストとして右手親指を引っかけて使うホールディングのためのレバーである。ライカM3などのフィルムライカが好きな人にとっては見ているだけで嬉しくなるデザインだ。さらに、M10-Dはカメラーをカバーするラップが本革製である。以前のモデルは革のようなポリウレタンラップが使われている。
M10-P以前のライカデジカメには存在していた液晶ディスプレイを取り除くという引き算。その引き算によりカメラの背面に取り付けられたのは円形の露出補正ダイヤルだ。円形ダイヤルだけでなく、シャッターレバーのようなサムレスト、そしてボディ上面の左側にはフィルム巻き上げレバーのようなISO設定ダイヤルがついている。筆者はライカフィルムカメラのM3も所有しているが、このM10-Dの背面円形ダイヤルを見た瞬間、懐かしい人に久しぶりに会ったような安心感と嬉しさがこみ上げてきた。
しかしM10-Pの美しさは引き算だけではない。背面液晶の代わりにスマホとWi-Fi接続して撮影した写真を見たりスマホ画面を通じて画質設定や遠隔操作を行うこともできるだ。今はスマホの時代、SNSの時代。ネットを通じて撮影して写真を公開しようという時にM10-P以前のライカデジカメなら一度家に帰りパソコンにデータをコピーしてパソコン上から操作する必要があったがM10-Dを使えば撮影した直後にスマホにダウンロードしてすぐにネットに公開することができるのだ。M10-Dには背面液晶がついていないけれどスマホの画面を通じてライブビュー撮影したり正確なピント合わせを行うことができる。
ライカM3の時点ですでに完成されたデザインであったライカ、リアルタイムでM3に出会うことができなかった今の時代にM10-Dという史上最高に美しいライカM10-Dの発表にリアルタイムで立ち会えたこの喜びを今、じっくりと味わっているところだ。ライカM10-Dに、ぜひ家に来てほしいと思いつつ、財布と相談しながらM10-Dに逢いたい、逢いたいと毎日想っている。⇒その後購入済み。
伝統と革新。それがライカの美学、哲学。ますますライカが好きになった今日この頃。
ライカM10-Dのおそらく購入比較対象となるであろうM10、M10-P、M240との違いは次の通り。
M240 | M10 | M10-P | M10-D | |
---|---|---|---|---|
発売日 | 2013.3 | 2017.1 | 2018.8 | 2018.11 |
背面液晶 | ◎ | ◎ | ◎ | × |
サムレスト | × | × | × | ◎ |
シャッター音 | 小 | 大 | 極小 | 極小 |
電子ビューファインダー(別売) | EVF2 | Visoflex | Visoflex | Visoflex |
連続撮影 | 3コマ/秒 | 5コマ/秒 | 5コマ/秒 | 5コマ/秒 |
ISO感度 | 200~6400 | 100~50000 | 100~50000 | 100~50000 |
動画撮影機能 | ◎ | × | × | × |
撮像素子 | CMOS、2400万画素 | CMOS、2400万画素 | CMOS、2400万画素 | CMOS、2400万画素 |
ファインダー倍率 | 0.68倍 | 0.73倍 | 0.73倍 | 0.73倍 |
ブラック色 | ペイント | ブラッククローム | ブラッククローム | ブラッククローム |
外装の革 | 合成皮革 | 合成皮革 | 合成皮革 | 天然皮革 |
前面の赤いロゴ | ◎ | ◎ | × | × |
削除ボタン | ◎ | × | × | × |
タッチパネル | × | × | ◎ | × |
大きさ | 約139 × 80 × 42mm | 約139 × 80 × 38.5mm | 約139 × 80 × 38.5mm | 約139 × 80 × 37.9mm |
重さ | 680g | 660g | 675g | 660g |
Wi-Fi対応 | × | ◎ | ◎ | ◎ |
2018年8月に発売されたM10-Pと2018年11月に発売されたM10-Dについてはセンサーやボディーサイズソフトウェアなどの機能や性能についてはほぼ同じだ。つまりボディーの中身はほぼ同じである。その両者の一番大きな違いは見た目、外観だ。M10-Dは背面液晶が取り除かれた代わりに背面には電源ボタンと露出補正設定を行える大きな円形ダイヤルが付き、シャッター巻き上げレバーの形をしたサムレストが付いている。
その他、外装の細かい点では、M10-P以前の外装皮革が「合成皮革」だったのに対してM10-Dは「レザー外装」となっている。偽物の革から本物の革になったことで本物の手触り質感を楽しむことができるだろう。
M240⇒M10、M10-Pシリーズにモデルチェンジした際に背面液晶横のボタンが大きくなり、これをらくらくホンのようだと揶揄する声も上がっていた。価格の高価なライカは若者よりも年配の方が使うことが多く40代~50代を超えて老眼が入ってきた方には大きなボタンも優しいと感じる方もいるかも知れないが、その大きなボタンをかっこ悪いと思う方にとっては背面からデジタル操作のボタンが消えたこと、背面液晶が無くなったことは大きな魅力の一つとなる。
筆者はM240を所有しておりM240で十分満足しておりその後継機であるM-P、M10、M10-Pを購入したいとは思わなかった。しかし、今回新たに発表されたM10-Dを見て一目惚れしてしまった。ではM240とM10-Dの違いについて見ていこう。
外装については、まず一番大きな違いは上述のM10-P⇒M10-Dとの違いで記載した通り、背面液晶がなくなったこと、サムレストや背面の円形ダイヤルがついたことによりアナログカメラ風の格好いい外観になったこと。LEICA M3と同様にそのM10-Dの外観の美しさに一目惚れしてしまったのです。
性能面でM240とM10-Dの違いを見ると、すでにM10で実現されていたISO感度の上下の広がり、これはありがたい。ISO100まで普通に撮影できることになったことによりNOCTILUX 50mm F0.95や、SUMMILUX 21mm f1.4、50mm f1.4などの明るいレンズを使って昼間でも開放絞り撮影を楽しむことができる。開放絞り独特の周辺減光や(絞り羽形状が写らない)円形ぼけは美しいものである。ISO 100まで使えることはありがたい。それと同時にM240では、ISO 6400までだった感度が50000まで使えることにより夜間や室内でも現場の明るさだけを使った今流行のアベラブルライト(available light)撮影を楽しむことができるだろう。
M240と比べてボディが若干軽くなったこと、そして、ボディの厚みが大幅に薄くなりLEICA M240と同等近いボディサイズになったことも嬉しい。ボディの厚みが数ミリメートル薄くなっただけの小さな違いかも知れないが、M3などのフォイルムカメラを使っているライカユーザーにとっては大きな歓声を上げて喜ぶほど嬉しいことである。
というわけで、M240を数年前に購入したユーザーにとって約5年ぶりの新しいライカを買い換え、いや、買い増しするための十分な理由ができた。
気になるのが新型 ライカM10-Dの、価格。ライカM10-Dの希望小売価格は108万円(税込)となっているが、ネット上での実売価格は102万6000円(税込)程度だ。
主要通販サイトでライカM10-D、安く購入できる、購入できる可能性が高いオンラインショップリストはこちら。表示価格は変更される可能性があるので、下記リストを全てチェックしてみよう。
関連リンク: ライカ M10-D 公式サイト
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